京都チャレンジャー(兼 全日本室内テニス選手権)
3月5日から本日まで、京都に行ってきました。
京都チャレンジャー兼全日本室内テニス選手権に、プロの松井俊英(三基商事)、慶應出身プロの松永浩気(三菱電機)、慶應義塾大学の会田翔のコーチとして帯同したためです。今大会はグランプリ傘下の国際大会で、賞金総額35,000ドル+ホスピタリティー(大会側が宿泊代を負担するという意味)。慶應チャレンジャーと同格の大会です。今大会は全日本室内テニス選手権大会も兼ねており、歴史のある大会です。
結果は、
松井俊英がシングルスで見事に予選を上がり、本選で準々決勝進出。
松永浩気、会田翔は共に、シングルスで予選2回戦負け、ダブルスで準決勝進出。
松井俊英はは、予選決勝、本選1回戦、2回戦は全てファイナルセットの激戦を制しました。彼とは選手時代からインドの奥地への遠征など、共に戦友として戦ってきた間柄です。ジュニア時代は日本代表に入るようなエリート選手ではありませんでしたが、高校からカナダに留学し自らの手でハワイの大学のテニススカラーシップを取り、卒業後は月6万円の契約金からプロをスタートしました。そして、今では日本代表、全日本チャンピオン、東アジア大会銀メダルを獲得するまでの選手となりました。決められたレールの上を歩むのではなく、反骨精神を持って自らの道を信じて歩んでいる彼の生き様を私は尊敬しています。そんな彼からコーチを頼まれれば断る理由などありませんでした。ここ数年影を潜めていたガッツむき出しのプレーが出てきたことは大きな収穫でした。
今回は松井俊英から必ず学べるものがあると考えて、日頃から私が指導している慶應出身プロの松永浩気と慶應の会田翔と共にチームを組んで行動してもらいました。我々チームは誰よりも早く、3月5日から京都入りし、会場で練習を始めました。というのも、今大会で使用されるコートサーフェスが他の大会では使われることのない特殊なカーペットコートなので、早めに慣れることが必要であったからです。大会運営の方からは、5日当日は会場を女子予選で使用しており練習は出来ないだろうと言われていたのですが、少しの可能性に賭けて5日から京都入りしました。その結果、女子の試合も早く終わり、我々は誰よりも早く会場のコートで練習することが出来たのです。加えて、会場の雰囲気にもいち早く慣れることできたのは大きなアドバンテージとなりました。
大会期間を通して、松永も会田もナショナルチームメンバーである鈴木貴男、伊藤竜馬、本村剛一、杉田祐一、守屋宏紀等と練習をし、世界ランク300位台の選手と互角に戦うことが出来ました。2人が日々成長する姿を見ていて、『自らを鼓舞すること』こそが才能云々よりも重要だと強く感じています。互角に戦えることを体感した結果、会田は『これからは試合前に誰と対戦しようと勝てると考えることが出来ると思う』と自信を深めていました。この考え方こそが『自らを鼓舞すること』につながるのだと思います。
『世界を目指す』と言う言葉を数多く耳にしますが、それは『グランドスラム大会を目指す』とイコールであって欲しいと思います。京都の会場では、ほとんどの選手がグランドスラム大会を目指していました。ジュニアデ杯監督である谷澤英彦さんとどうしたらグランドスラム大会を本当の意味で目指す選手が増えるかという点に関して話をしました。15歳~18歳の日本のジュニア選手たちがITFジュニアと並行してフューチャーズ、チャレンジャー、グランプリ予選に挑戦する経験を積んでおけば、本人たちがプロになってからも大学へ進学してからも大きなイメージを持ったまま、自らモチベート出来るとの結論でした。但し、現段階では、日本のジュニア選手は国内の全日本ジュニアやインハイがあり、ITFジュニアに並行してフューチャーズ、チャレンジャー、グランプリ予選に挑戦していくのは難しい環境にあるとのことです。イメージを持ちにくい中、大きなイメージを持つのは、本人が『自らを鼓舞すること』にかかっていると思います。そして、トップ選手に共通するのは、常にポジティブだということです。
今回チームを組んだ面々、左から松永浩気、松井俊英、安見トレーナー、会田翔














コメント
お仕事、おつかれさまです。
こんなかたちで失礼ですがいちテニスファンとして、気持ちをお伝えしたい、お礼を申し上げたいと思い、じっとしていられなくなりました。
いつもいつも選手の皆さんへの熱いサポートありがとうございます。
なかなか知り得ないような貴重なお話伺えて、楽しいです。(楽しいという表現は適切でないかもしれませんね。先日の海外遠征のお話は一段と響いてきました。添えて頂いた写真でずいぶん救われました。選手の皆さんの事を知る事が出来るのはファンとしてとても有り難い事です)
坂井監督のテニスへの情熱がとても伝わってまいります。こうしてブログを拝見していると、もっともっと会場で観戦したい、もっともっとみんなを勇気付けたい、もっともっと応援したい、と、いろいろな気持ちが大きくなってきます。選手の皆様の益々のご活躍が楽しみです。
投稿者: 応援しています | 2009年3月16日 21:21