2009年1月22日

アジアテニスの夜明け・ルーが世界トップ10を撃破

全豪オープン本選2回戦で、台湾のルーが世界トップ10のナルバンディアンを撃破しました。ルーは私が現役時代に共にツアー転戦していた選手であり、日本リーグのソニーでも同じチームでプレーしたチームメイトでありました。2007年の慶應チャレンジャーにも出場してくれました。添田豪選手のツアーコーチとして海外遠征した際にも、遠征先でアジアテニスの未来について色々と意見交換してきました。


2003年の中国・北京で行われたサテライト大会で夕食を共にした時に会話したことは今でも覚えています。彼はジュニアで世界トップ10に入りプロ転向したのですが、プロ転向直後に幼少時からコーチを受けていた父親を亡くしてテニスに対するモチベーションを失くしていました。2003年当時は復帰した直後でしたが、お母さんと一緒にツアー転戦しながら『必ずグランドスラムに出場して父親の夢を叶える』と決意を新たにしていました。


彼は練習の虫です。2002年の福岡フューチャーズではヒッティングパートナーと誰もいない会場で朝早くから練習していましたし、2004年のカナダチャレンジャーでもコーチと一緒に同じく朝早くからトレーニングをしていました。いち早く、ドイツのシュトラーとコーチのダークとコンタクトを取るようになり、ドイツ人脈から欧州出身のコーチとツアー転戦していました。


台湾ではテニスでスポンサーを見つけるのが難しく、日本リーグのソニーテニスチームに所属して資金を貯めながらツアー転戦しています。夕食も値段の高いレストランを避けてショッピングモールのフードコートや『SUBWAY』のサンドイッチでした。

錦織圭選手の様に10代で世界トップ100入りするような早熟型の選手ではありませんし、アジアを拠点にしているので常に練習相手に恵まれている訳ではありません。その環境の中で世界ランクを上げていくことは並大抵のことではありません。日本では添田豪選手がルーの後に続いています。早くして世界トップ100入りしたタイのスリチャパンではなく、ルー、韓国のリー、日本の添田豪選手が20代半ばで世界トップ100入りを果たすことを新たなアジアテニスのモデルとなります。


台湾には、昨年の世界ジュニアナンバーワンに輝いたヤンも続いています。錦織圭選手1人だけではなく、アジアテニス全体の底上げが徐々に進んでいます。アジアテニスの夜明けが近づいています。


bjリーグ最長236cmの男、孫明明と


2009年1月19日

伊達公子選手のチャレンジャー精神

全豪オープンテニス2009が開幕しました。昨年12月に1ヵ月間、慶應テニス部の学生相手に練習をしてもらっていた伊達公子選手の戦い振りは『本当に素晴らしい』の一言でした。ブランク13年、38歳にして世界ランク28位のエストニアのカネピに対してあれだけのプレーが出来ることは『誰にも想像出来なかった』と思います。


カネピの弾丸サーブに対する粘り強いリターン、左右に振られても食らい付いて返球する気迫、ワンブレークダウンでも食らい付いてキープを続けるタフな精神力、相手のマッチポイントでも果敢に攻撃する姿勢は『チャレンジャーに徹した』姿でした。『チャレンジャーに徹する』ことは勇気の必要なことです。苦境に置かれても、あれこれ頭の中で先のことを計算したり、言い訳を探したりせず、自ら信じるテニスに徹することです。


私にとっても学生にとっても『一流』に触れることは何物にも変えられない財産です。伊達公子選手の今後の活躍がますます楽しみです。


伊達公子選手と共に


日本リーグ第2ステージ・松永浩気の着実な前進

テニス日本リーグ第2ステージ(http://www.tennis-jl.jp/index.html)が昨日で終了。松永浩気(プロ・三菱電機所属・慶應義塾大学卒・http://www.tennis-jl.jp/pdfmensteam/013.pdf)は地道な前進を続けています。第2ステージ最終戦のイカイ戦では、フルテロ選手(プロ・イカイ所属・アメリカ人)相手に惜しくもファイナル4-6で敗れたものの、次戦以降に期待を持たせる内容でした。


高校時代は柳川高校でも無名選手であった松永浩気は、慶應義塾大学ではインカレ準優勝、インカレ室内優勝、卒業後はプロ転向して京都チャレンジャー本選出場、ATPポイントを獲得、東北オープンでツアー初優勝、慶應チャレンジャー本選出場、全日本選手権出場、クリスマスオープン出場。『Never Too Late』を体現しています。


三菱電機は決勝リーグ進出を決めました。決勝リーグは2月20日~22日の日程で東京体育館にて開催されます。是非ご注目下さい。


ミズノ新商品展示会にて


2009年1月12日

原点にもどる2009年

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。


2009年は原点に戻る年にしたいと思います。監督生活も4年目に入ります。現役選手を引退し、3年間で色々な経験をしました。男子関東1部リーグ昇格、全国2位、1部リーグ残留、女子関東2部リーグ優勝、慶應チャレンジャー開催、などなど。


監督業以外にもユニバーシアード日本代表コーチ、添田豪選手とのツアー転戦、S級エリートコーチライセンス取得、早稲田大学院修士課程修了、ATPプロフェッショナルコース修了、USPTRプロフェッショナル取得、慶應大学院後期博士課程入学、などなど。


この3年間を整理してもう一度原点に戻りたいと思います。新年早々、ウイルス性胃腸炎になってしまうこともありましたが、逆に立ち止まって色々と頭の中を整理することも出来ました。


福澤諭吉展の入り口にて