2008年2月 8日

尾車部屋見学

先日の時津風部屋に続いて尾車部屋の朝稽古見学に行ってきました。元琴風の尾車親方が率いる尾車部屋には29歳で小結に昇進した豪風、幕内の嘉風がいます。中央大学、日本体育大学を経由して角界入りしたお2人からは朝稽古後に学生たちに対して質疑応答形式で貴重な話をして頂きました。力士死亡事件や朝青龍の品格が問題視される角界ですが、日本人として忘れてはならないものを改めて教えてもらいました。稽古場の緊張感ある雰囲気。仕送りをしてくれた親に対する感謝の気持ち。何としても上に這い上がろうとする幕下力士達の必死の表情と競争心。言い訳や愚痴を一切なく一心不乱に相撲に取り組む力士達。稽古が終わると楽しく和やかなオンとオフの切り替え。ファンに対する気遣いの気持ち。

尾車部屋の方針は、全ての力士が社会に出ても恥ずかしくない人間性を身につけることだと聞きました。相撲を通じて人間性を身につけること。テニスを通じて人間性を身につけること。我々が目指していることと同じことでした。誰もが相撲やテニスでプロとして活躍できるわけではありません。そして、たとえプロとして活躍しても引退後の人生が待っています。その時に一人の人間として成長しているかどうか。一件意味のないと思える日々の稽古の中に練習の中にしきたりの中にルールの中に何かがあると考えられるかどうか。

豪風関のこの言葉が印象的でした。
『なぜ親が高い授業料を払って大学へ行かせてくれたのか、東京へ出させてくれたのか、それを考えると頑張らない訳にはいかない。私は故郷の人たちの気持ちも背負っている。言い訳や愚痴を言っている選手は結局中途半端で終わる。頭でっかちにならないで無心でやること。全ては気持ち。』

稽古場に人生全てが凝縮されていました。アフリカやインド、パキスタン、ウズベキスタンを遠征した時と同じ気持ちになりました。今の環境に対する感謝の気持ちを持ち続けることが大切です。

尾車部屋,豪風関,嘉風関

尾車部屋,豪風関,嘉風関

尾車部屋を見学した学生と豪風関、嘉風関

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